キュービクルにはどんな種類がある?用途や費用の違いを解説

公開日:2025/12/15
用途

キュービクルは発電所から送られる電気を降圧する受電設備の入った箱のことです。たくさん電気を使う施設ではキュービクルを導入しています。導入することで電気の契約が高圧受電契約になるため安い単価になり節約につながるでしょう。今回はキュービクルについてどのような種類があるか解説します。

キュービクルにはどんな用途・種類があるのか

キュービクルは商業施設や病院のような大規模な施設に導入されていますが、どこも同じような製品が置かれているわけではありません。施設の規模によって製品の大きさは異なるため、規模に応じたキュービクルを選ぶ必要があります。

キュービクルの用途

キュービクルは金属の箱に機器を収めた高圧受電設備です。高圧電力を建物に引き込むことができ、高圧受電契約が可能になるため電気単価が安くなるでしょう。キュービクルが誕生する前やキュービクルがない施設では電気室、変電室といった部屋で変電を行っています。

キュービクルは箱の中に変圧を行う機器が収められており、変圧を行います。また漏電やショートなどが起こった際、電気を遮断してほかの建物や設備への影響を防ぐといった役割を果たします。

キュービクルの種類

まず大型キュービクルは工場、商業施設、病院などに置かれています。工場、鉄道会社のように大量に電気を消費する場合、変電所規模の大きさの製品が必要です。そのため特注で生産、導入することが多いでしょう。

次に標準キュービクルは中規模の工場、スーパーなどに置かれています。小型製品2機ほどの大きさになり、消費電力に合わせて製品を選びます。そして、小型キュービクルは小規模な施設、店舗などに置かれています。

1機の電気消費量が100kwほどのため、100kw以上の電力を消費する場合はキュービクルを増やしたり増設したりして利用することが多いでしょう。また、キュービクルは小型から大型まで大きさによって種類が異なりますが、屋内や屋外など置く場所による種類わけもあります。

屋内用キュービクルは天候の影響により劣化が少ない、メンテナンスの際に天候を気にしないでメンテナンスができるというメリットがあります。屋内用のため雨風を受けない場所に設置し、安全面を管理するため、一般人が勝手に触れないよう電気室を設けて施錠するなどの管理をする必要があります。

電気室の導入、搬入経路を設けるなどが必要になるため、建物内に十分なスペースがある場合に導入しやすいでしょう。一方で屋外用キュービクルは金属箱が防水構造になっています。雨風が入らないような構造になっているため、屋内用に比べると重量がある、価格が高くなる可能性が高いです。

屋外に設置する場合は、基礎を高くすることで下部からの雨水侵入を防止する、網などを取りつけし小動物の侵入を防止するなど、屋外でも安全性を高める対策が必要になるでしょう。屋外にキュービクルを設置する場合、フェンスを取りつけるなどして施錠管理を行うのが安全です。

そして、海の近くで潮風の影響を受けるような場合は潮風の影響を受けないよう処理をしたキュービクルを用います。塩害など、環境の影響を受けやすい場合は耐候用の特殊な製品を発注する必要があるでしょう。

設置時の注意点も解説!

キュービクルは安全に考慮して設置する必要があります。どのような点に注意しなければいけないか解説します。

場所

屋外にキュービクルを設置する場合は地面の基礎工事が必要です。地盤の状況によっては安全に設備を導入するため追加の基礎工事が必要になり、工事費が高くなる可能性があります。屋外はフェンス、屋内であれば電気室の取りつけなども必要になるでしょう

環境

海が近い場合はサビない加工を施した製品を設置する、寒暖の差が激しい環境では屋根やヒーターを導入するなどしなければなりません。

キュービクルの工事費用はどれくらいかかる?

キュービクルを導入すると電力単価が低くなりますが、工事費用がかかるため費用を計算して導入する必要があります。どれくらいの費用がかかるのか解説します。

本体の値段

キュービクル本体の値段は100kWで約2百万円、500kWで約8百万円以上となります。工事費用は本体の大きさや基礎工事の有無などによって変わってくるため、見積もりを確認しましょう。

メンテナンス費用

キュービクルは導入後のメンテナンス費用がかかることを念頭に入れておきましょう。定期的なメンテナンスが必要で、メンテナンス費用は月額5万円から10万円ほどと考えておくとよいでしょう

まとめ

キュービクルは普段行くようなコンビニ、ショッピングセンターや工場、病院などさまざまな場所に設置されています。消費電力によって設置する製品の大きさが異なります。屋内に置くか、屋外に置くか、特注でつくる必要があるかなど状況によってどのような製品を使うのかが変わってくるため、まずは見積もりを出してもらうのがよいでしょう。基礎工事が必要になったりフェンスや電気室が必要になったりと安全性確保のための設備も必要になります。本体の価格、工事費、メンテナンス費なども発生するため、導入費用やランニングコスト、電気単価の変更によりどれくらい節約になるかなども見積もり時に試算してもらうのがおすすめです。

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イメージ引用元:https://www.cubicle-partners.com/引用元:https://gearmix.co.jp/引用元:https://kawamura-elc.jp/
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